『ひたすら、国道6号線。』
作 髙木優希
※2011年9月、東京都立新宿高校演劇部初演

配信終了
リーディング 演出 岡崎賢一郎 出演 久留米大学附設高校演劇部
本編動画

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あらすじ

念願の都立新宿高校に入学を果たした主人公 髙木優希。しかし、夢見たバラ色のスクールライフは叶うことはなかった。ずん、と現前する世界の中で彼は妄想をする。

作者から

「目の前の人が何を見ているか」という問いは難解な哲学的問題だ。この問題に対して、知覚心理学者のジェームズ・J・ギブソンは「相手の観察点に行けばいい」という結論に至った。しかし本質的に私達は目の前の観察点へ行くことは出来ない。なぜなら人間は時間と空間を占拠する連続体であり、この瞬間に他者の時間/空間を引き受ける事は出来ず、 今の“わたし”をなす時間/空間の連なりを無視することもできないからだ。
“わたし”は孤独だ。“わたし”たちは分かり得ない。実際、10年経過して読んだ脚本は分からない事ばかり書いてあった。観賞体験はなおさらだろう。だが、分からない事は正しい。分断が叫ばれるこの頃だが分からないことは不幸でなく歓びであると信じている。少なく見積もっても悲劇ではないだろう。

髙木優希

作者プロフィール

髙木たかぎ優希ゆうき
1995年生まれ、東京都出身。2020年現在、会社員。
新宿よりほど近い街で生まれ、高層ビル郡を眺めて育つ。
消費地 新宿の風景や雑踏に仮託して高校時代に自身のアイデンティティを形成していく中で、3.11を迎える。2011年の夏、福島県いわき市から福島第1原発より20キロ地点に位置した検問まで自転車を漕いだ経験から、「分かり得ないこと」の存在を痛感し「ひたすら、国道6号線。」を執筆した。

演出者から

 2011年3月11日は、当時自分がお手伝いしていた劇団の小屋入りの日でした。朝から仕込み・リハがあり、外の世界で何が起こっているか全く知らないまま夜中に帰宅。テレビから流れてくる映像の、その圧倒的な力に、ただただ茫然としていました。あれから10年。月日は流れ、特に遠く離れた九州の地にいる僕たちにとって、東日本大震災は少しずつ遠ざかっているように感じます。ですが、あのときに何があったのか、人々は何を思ったのかということは忘れてはいけないことだと思っています。あの現場に立った高校生が紡ぎ出した言葉、その苦悩と決意。2021年の今を生きる高校生たちとともに、その思いを学校という空間からお伝えできればと考えています。拙いリーディングですが、最後まで御覧下さい。 岡崎賢一郎

リーディング演出者プロフィール

岡崎おかざき賢一郎けんいちろう
高校生から演劇を始め、大学演劇を経て2000年より久留米大学附設高校演劇部顧問。2014年『女子高生』で全国大会最優秀(いばらき総文)。他、『フラスコ・ロケット』(2002夏)『砂漠ガール』(2019春)など。コロナ禍における若者の苦悩を描く『19-Blues』で2021年3月春季全国大会(福岡大会)出場予定。演劇でしかできない劇的な瞬間・劇的な趣向を創ることを目指し、部員全員で芝居作りを行っている。

リーディング 久留米大学附設高等学校演劇部 プロフィール

久留米大学附設高校演劇部は、現在部員8名(男子2名・女子6名)で、毎日楽しく部活をしています。今年度はコロナ禍にあって、校内公演も地区での講習も全て中止。思い通りに活動できないまま今年度を終えようとしています。そんな中、今回このような機会を頂き、本当に光栄に思います。キャスト+スタッフ、全員で力を合わせ、『ひたすら、国道6号線。』の戯曲を観客の方々に、よりリアルに感じてもらえるよう演じたいと思っています。よろしくお願いします!

リーディング クレジット

キャスト

髙木優希→下野聖矢
青砥茉里奈→太田百合子
佐藤瑞起→小伊勢茉那
北口美萌→衛藤舞
佐藤友架→西村菜々

役名 少年 少女 ケーキ 誰か 先生 裁判長 誰?ゆ 誰?ま 誰?み

スタッフ

作 髙木優希
演出 岡崎賢一郎 大中理紗子
制作 太田百合子 小伊勢茉那
舞台効果 中村鷹峻 大中理紗子 西尾彩里

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